がりがりボードゲームおかわり

ボードゲームに関してがメインです。その他雑記。

ボードゲームで振り返る2021年の自分史

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■生活環境の変化

ご無沙汰しております。

9月ごろに職場の部署異動があり、それに伴う転勤・引っ越しと大きく生活環境が変化しました。

仕事内容もがらりと変わり慌ただしい日々を過ごし、すっかり筆無精になってしまいました。

以前の生活環境は身近にボードゲームコミュニティがあり、毎週のようにプレイしていましたが、まだこちらの方で近くのボードゲームスペースに顔を出せておらずボードゲームのプレイ頻度も下がっております。

仕事にも少し慣れてきたので、2022年はボードゲーム・ブログのどちらの頻度も上げていきたいです。

 

■月別で振り返るボードゲーム

・1月

iOSアグリコラ 3回

対面ボードゲーム会 7回(アグリコラ会1回、なんでも会7回)

2021年1月でプレーして印象に残っているのは「ハラータウ」「ナヴェガドール」でしょうか。特に「ナヴェガドール」は身内で静かなブームになって、卓を囲むたびに複数回プレイしていました。そこまで短期間に擦られるタイトルはなかなかないので、それだけ衝撃的な面白さでした。

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このブログを書き始めたきっかけもこの二つのタイトルでした。

現代ボードゲーム的なインタラクションの薄さを感じる発売したばかりの「ハラータウ」と、不条理さをも感じるような強烈なインタラクションを持つ2010年発売「ナヴェガドール」の対比を文章化したいと思ったからです。

kokuhaku-gari.hatenablog.com

 

1月の下旬には今年の作品である「スピリット・アイランド」をプレイ。

固有能力のあるキャラクター×デッキビルディングで仲間と共通のボードを守る協力ゲームです。

今年は個人的に協力ゲームを楽しんだ一年だったかなと思うのですが、その兆しがここにあります。

 

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・2月

iOSアグリコラ 4回

対面ボードゲーム会 6回(アグリコラ会0回、なんでも会6回)

2月は6回ボードゲーム会に参加しましたが、ほぼすべての回で「スピリット・アイランド」をプレイしました。

正直言ってシナリオごとに新鮮なプレイ感が味わえるゲームではないかと思うのですが、それでもこれだけのリプレイに耐えられるのは基本システム・バランスなどゲームとしての完成度が高いからでしょう。

他に2月にプレイしたゲームで印象に残っているのは「たべちゃうぞ(All You Can Eat)」です。

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食物連鎖をテーマした小箱のバッティングゲームで、ものすごく盛り上がります。

考えても仕方がないと言ってしまえるような運が強いルールなのですが、それでもプレイする時は必死で考えてその結果に一喜一憂します。

同人ゲームをプレイさせていただく機会もあり、とりあえず出版することを目的に作られたゲームに対してよく「これは自分の意思決定の上手い下手が結果に反映されないので、ゲームとして成り立ってない」という感想を抱いてしまうのですが、「たべちゃうぞ」は運が強いのにも関わらず明確にゲームだ、と感じます。

この差はなんなのか、そのヒントがStudio GGのShunさんが書かれた下記のnotoにあるかと思います。素晴らしい記事ですので、興味のある方は是非お読みください。

ボードゲームのバランス調整|Shun@Studio GG|note

 

・3月

iOSアグリコラ 0回

対面ボードゲーム会 5回(アグリコラ会1回、なんでも会4回)

今年の3月は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開され25年に渡って愛され続けたシリーズが幕を閉じることとなりました。

このタイミングで、庵野監督を掘り下げるような特集も多く組まれました。

その中で印象的だったのは「プロフェッショナル」の中で語られた庵野監督の父親のエピソードです。庵野監督の父親は他人のミスの事故によって片足を失い、結果人生を恨むような人間になったと言います。その恨みは庵野監督にも向けられました。

辛く悲しい一連の出来事ですが、それが結果として庵野監督に影響を与え「エヴァンゲリオン」という作品が生まれるきっかけの一部になったというのは、人生の複雑さを感じさせます。事故(や父親の人生が)が肯定されるわけではないけど、人生で起こる事にはそういう因果もありうるのです。

 

ボードゲーム会には5回参加したのですが、コンコルディア 魚市場拡張」「アグリコラ 泥沼からの出発」を初プレイしました。

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どちらも、基本版がとても好きなこともありますが、今までプレイしたことのあるボードゲーム拡張の中でもずば抜けて面白かったです。

詳しくは下記の記事を参照してください。


kokuhaku-gari.hatenablog.com

 
・4月

iOSアグリコラ 6

対面ボードゲーム会 5回(アグリコラ会1回、なんでも会4回)

4月はリリースからずっとプレイし続けてきたドラゴンクエストライバルズ」のサービス終了が発表されました。

kokuhaku-gari.hatenablog.com

その後、「ドラゴンクエストライバルズ」の代替えを探し求めた結果「バトルグラウンド(ハースストーン)」に出合った月でもありました。

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(引用元:激闘!「ハースストーン:バトルグラウンド」 - ハースストーン

バトルグラウンドはボードゲーマーに是非お勧めしたいオンラインゲームです。

所謂オートチェスの派生ゲームで、8人で1卓を囲み、ターンごとに限られた金額の中でミニオンと呼ばれるモンスターを雇っていき自分の盤面を強化していきます。

ターンの終わりに8人の中から1人と(自動操作で行われる)戦闘が発生して、プレイヤーHPがなくなると脱落です。

ソロプレイ感強めで(やり込むとそんなことないですが)見かけのインタラクション少なく、かなり現代ボードゲームっぽいシステムだなと思います。一見シンプルなゲーム性ですが50を超えるプレイアブルキャラクターや各ミニオンとの細かいシナジーやテクニックが非常に奥深く、ただひたすらに1位を目指すだけでなくレートを減らさないために4位を目指す麻雀で言う「降りる」といった考え方も必要なのも面白さの一つです。

 

4月にプレイしたボードゲームで印象的だったのは「チャイナタウン」でしょうか。

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シンプルな交渉ゲームですが、クラシカルな楽しさがありました。インタラクションが強く、それゆえ(トップを叩くという)ユーザーのプレイスキルを信頼しているようなバランスの取り方に現代ゲームにはない潔さがありました。

 

・5月

iOSアグリコラ 7

対面ボードゲーム会 3回(アグリコラ会0回、なんでも会3回)

5月は「横濱紳商伝」を初プレイ。

国産ボードゲーム最高峰の前評判に偽りはなく、初めてプレイするメカニクスで非常に楽しめました。

まだまだやってみたくなり、BGAで野良対戦しようとしましたが卓が全く立ちませんでした……。これだけいろんなタイトルが溢れてる中、発売から時間が経っているゲームでの野良対戦は高望みかもしれませんね。

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・6月

iOSアグリコラ 7

対面ボードゲーム会 2回(アグリコラ会0回、なんでも会2回)

6月は初めて行く自宅ボドゲ会に参加しました。

通っていたボードゲームスペースが8月に廃業したこともあり、今年はそれ以降の対面ボードゲーム会はすべて自宅会への参加です。こうやってボードゲームを遊べる環境があるのは、とてもありがたいことです。

コロナも落ちつつあるように感じるので、来年はオープン会や近くのボードゲームスペースに行ったりもしたいですね。

6月にはファンである「Qシャーロックシリーズ」の新作をプレイ。

「Qシャーロックシリーズ」は協力型の推理ゲームです。与えられる断片的なヒントをもとに事件の真相を推理していく、というゲームです。正直、自分の手持ちのヒントカードを皆に公開せずに自己判断で捨て札するという説明書通りのルールでプレイするとかなりしんどいです。

だから、すべてのカードを見せ合った状態で推理していますが、それでも推理ゲームとしては十分に成立しています。

よくできたシナリオでは、推理小説を皆で推理しながら読んでいるような感覚があり、シンプルなルールながら意外と他の作品にはない面白さがあります。

シナリオによってはあまりにもぶっ飛んだ内容があり、真相を聞いた後シナリオに対して文句を言い合うことも多いのですが、そこも含めて楽しい作品です。

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・7月

iOSアグリコラ 5

対面ボードゲーム会 4回(アグリコラ会1回、なんでも会3回)

7月は、ボードゲームで「Qシャーロック」を始めとした謎解き・推理ゲームで目覚めたこともあり、今まで触れてこなかったデジタルのそちらの方向のゲームにも手を出しました。「428」「ダンガンロンパ1&2」を購入。いずれもクリアして、現在は「ダンガンロンパ3」をプレイ中です。(「逆転裁判1&2&3」も購入済みで後々プレイ予定。)

その他デジタルゲームでは、ポケモンユナイト」がリリースされ始めて触れるmobaに大ハマりし、短期集中的にプレイ。

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8月上旬にソロマスターを達成し、もうプレイすることからは遠ざかっていますが、大会は現在も楽しく鑑賞しています。

デジタルボードゲーム関係では、BGAで「アグリコラ(リバイズド版)」がリリースされました。当時は基本カードしかなく物足りなく感じていたのですが、現在はCD(Wizkids)拡張が追加され、iOS EIKアグリコラからそちらへ徐々にシフトしつつあります。iOS版と比べるとプレイする敷居が格段にさがり、必要人数も5人→4人になりました。EIKアグリコラが廃れていくのは寂しいですが、英語表記&もうダウンロードできないゲームなので、仕方がないですね……。

7月に対面でプレイして印象的だったボードゲーム「シャーマンズ」でしょうか。

トリテ×正体隠匿という好物のゲームジャンルを掛け合わせたゲームで、トリテによる縛りの不自由さを生かしてゲームとしてうまくまとまっていました。

最近日本語版がリリースされたようなので、またプレイしたいところです。

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・8月

iOSアグリコラ 1

対面ボードゲーム会 4回(アグリコラ会0回、なんでも会4回)

8月は通っていたボードゲームスペースが閉店。

 

kokuhaku-gari.hatenablog.com

プレイして印象に残っているのは、対極のようなゲームですが、ユグドラサス」「トウキョウのハト エサバ・バトル」です。

ユグドラサス」は「Kaiju on the Earth」シリーズの第3弾で、クラウドファンディングで多額の資金を調達した作品です。

www.makuake.com

ゲーム性も面白かったのですが、「プレイ時間:1日」という謳い文句が上手いなと思いました。SNS上で話題になりましたし、実際はインスト込みで半日あれば十分なのですが、その謳い文句を聞いていると十分重いゲームなのに「意外と軽くてプレイしやすい」というイメージになりました。

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残念だった点を挙げるとすると、クラウドファンディングの支援額に比べるとチープなコンポーネント(特にプレイヤーボードがペラ紙)が目についたところでしょうか。あと、断裁位置を意識しない文字の配置になっているデザインもあり、文字切れもありました。

「トウキョウのハト エサバ・バトル」ダイソーで発売された100円ボードゲームです。

今年はダイソーボドゲも話題になりました。100円とは思えないようなコンポーネントの豪華さで大量生産と資本の力を見せつけられた感覚がありました。

その中でも個人的にベストだったのが「トウキョウのハト エサバ・バトル」です。

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1対1のアブストラクトなゲームです。ルールは下記を参考にしてください。

TOKYO DOVES トウキョウのハト エサバ・バトル - YouTube

100円なのにしっかり考えさせるゲームです。ボードゲーム会でアブストラクトゲームを遊ぶ機会はあまりないのですが、オープン会などに1つおいてあると時間調整&人数調整に大活躍するのではないでしょうか。

 

・9月

iOSアグリコラ 1

対面ボードゲーム会 3回(アグリコラ会1回、なんでも会2回)

9月は転勤&部署異動になり、慌ただしい日々を過ごしました。通勤時間も非常に増え、余暇の時間が減ってしましました。

そんな中、9月に遊んだボードゲームでは「オルレアン 侵略」が今年ベストも言っても良いほど刺さりました。

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オルレアン自体が初プレイだったのですが、「侵略」はオルレアンの協力拡張です。序中盤の絶望的な雰囲気からみんな拡大再生産が完了して強くなった動きで一気に捲る形でクリアできて感動しました。面白すぎて「クリアするのがもったいない」という感覚になったのを覚えています。

 

また、意外と未プレイだった「パンデミック」も10月に初プレイ。

当たり前のように面白く、現在プレイする協力ゲーム(特にスピリット・アイランド)の元ネタとも言うべき源流を感じました。

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・10月

iOSアグリコラ 0

対面ボードゲーム会 3回(アグリコラ会0回、なんでも会3回)

10月は「トロワ」を初プレイ。

インタラクション強いダイスマネージメントゲームです。

インタラクション強いながらも邪魔されるのが当たり前のような雰囲気で不快が生まれにくい作りになっており、良いなと思いました。

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今年は、現代ボードゲームの反動か、古くてインタラクションの強いボードゲームの面白さを感じる一年でもありました。

 

・11月

iOSアグリコラ 1

対面ボードゲーム会 2回(アグリコラ会1回、なんでも会1回)

11月はBGAアグリコラのアリーナモードを楽しみました。

基本カードのみ・追加増員マス+羊飯マスなしという日本ではかなり馴染みのないルールですが、それでも「統一したルール」があるというのが心地よくプレイ。

これだけアグリコラをやっているのでそれなりに自信はあったのですが世界の猛者どもを相手に思うように勝てず、ランキングは伸び悩みました。

ただ、この環境で「コンボの受けを考えのドラフト」「カードシナジー重視のプレイ」を学んで、最近のアグリコラの好調に繋がっているような気がします。

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この環境のキーカード「新しい土地」

・12月

iOSアグリコラ 2

対面ボードゲーム会 2回(アグリコラ会1回、なんでも会1回)

12月は、iOSアグリコラを遊んでいたコミュニティがBGAアグリコラABCD環境(甘えマスあり、7ドラフト)へ本格移行、5戦プレイしました(内3戦勝利)。

iOSアグリコラは2戦2勝。対面アグリコラ会(EIK5グリ)も3戦2勝でしたので、異常にアグリコラが勝てた月でした。

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日雇いがかみ合い67点出た回

雪害でなかなかボードゲーム会に参加できなかった月でもあったのですが、年末に何とか参加。

今年の対面ボードゲーム納めは「アマルフィ」となりました。

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■おわりに

今年も相も変わらずコロナ禍でしたが、国内に限って言えば徐々に回復の兆しも見えてきています。個人的な環境の変化も大きかったです。

そんな中でも、オンライン・対面ともにそれなりに充実したボードゲームライフを過ごせたと思います。

一緒に遊んでくださった皆々様、ありがとうございました。

来年も、よろしくお願いいたします。

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